2013年02月09日
「深泥丘奇談・続」 綾辻行人
「深泥丘奇談・続」 綾辻行人
「深泥丘奇談」の続編です。
実在の京都とは少し違うもう一つの京都が舞台。
「私」こと、作者と同じく作家家業の男とその妻。
ここ数年通っている深泥丘病院の石倉医師(一)や看護師の咲谷
がいちいち変わってます。
「私」はここ数年来、ひどい眩暈と記憶の混濁を抱えていて
自分の生まれ育った土地なのにわからないことが多い。
「おぼえてないの?」という妻から聞かされる
奇妙な話、「私」一人がおかしいという疎外感
それ以前に、「私」以外の全員がおかしいという恐怖。
この辺りは、前作と変わらなく、世界が歪んでいて気味が悪いです。
でも、途中挟まってくる「ホラー映画」を題材にした殺人事件(夢の話)
がツボでした。
被害者の殺され方で「これはあの映画・・・」と答えられる快感( ̄ー ̄)ニヤリッ